カメラとレンズのしくみがわかる光学入門を読んでみた

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ゆるーい絵に惹かれ、ある本を手に取りました。
いや、手に取ったというよりは、お気に入りの「Kindle paperwhite」にダウンロードしました。

今回ご紹介するこの「カメラとレンズの仕組みがわかる光学入門」は、カメラやレンズの仕組みを学問的に学ぶことが出来る本です。

ゆるい少年マサオ君が、安藤先生からカメラの仕組みについて学ぶという内容となっています。
しかしこの本、ゆるい絵とは裏腹にゴリゴリの学術系テキストとなっています。
分かりやすく解説されてはいますが、物理数学が苦手な人には鼻血が出るほど理解できない内容かもしれません。

正直カメラやレンズの仕組みが分からなくても良い写真は撮れます。
「難しい勉強なんてしなくても良いよ。趣味で楽しくやってるんだから」
という方も多いと思います。

F1レーサーが空力やマシンのメカ構造まで理解しているとは限らないのと同じで、「雰囲気で分かってればなんとかなる」のは間違いないでしょう。

しかし、もしもあなたが今より「少しでも」良い写真が撮りたい、レベルアップしたいと思っているのなら、読む価値は十分にあると思います。

有名なハンマー投げの室伏広治選手は恵まれた血統と規格外のフィジカルでメダルを量産しているアスリートですが、決して脳まで筋肉なわけではありません。

中京大学で博士号を取得するほどの勉強家で、博士論文「ハンマー頭部の加速についてのバイオメカニクス的考察」に関する研究は自身のアスリートとしてのレベルアップに大きく関係していると語っています。

それがたとえアマチュアの趣味だとしても、一皮むけたいと思うのであれば是非とも手にとって見てください。

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「なんとなく分かっている」をやめたかった

F値や露出、シャッタースピードの関係性について、あなたはどれほど正確に理解しているでしょうか。
「カメラは普通に使えているから分かっているつもりだよ」
という方は多いかもしれません。
何を隠そう私もそのように考えていました。

使えている=理解している
これは一見正論っぽいのですが、実は間違っています。
本当は「知っている範囲でしか使えていない」が正しいと言えます。

私は昔から凝り性で、好きなことはなんでも突き詰めて学びたいと考える質なので、理解向上の為に「フォトマスター検定」という資格を受けることにしました。
三級~一級まで存在し、一級を取得するには写真教室の指導者を目指すレベルの高度な知識技法が要求されます。

そんな思いを持ちながらも、知識が無かった私は、入門編としてこの「カメラとレンズのしくみがわかる光学入門」を手に取ったわけです。
結論、いかにいままで「分かった気になっていたか」が分かりました。
正直、一回目を通したくらいでは到底理解しきれませんでした。

何度か読み返して、やっと理解が深まるという感じです。
理解が深まってくると、同じ機材でも全く違う物に見えました。
表面的にしか見えていなかった物の本当の魅力に気付けたという感じでしょうか。
歴史や仕組みを深く知ることで、今よりも何倍も自分の機材に愛着を感じることが出来ました。

かなり教科書的に解説。でも分かりやすい

本書はカメラやレンズの仕組みはもちろん、
光とは?という所から始まり、白熱電球や蛍光灯の構造と仕組み、発光ダイオードの原理など、まるで私が現在仕事で勉強中の電気工事士のテキストを見ているような内容でした。

著者の安藤幸司氏はデジタルカメラマガジンで連載を持つ、機械・電子分野のエンジニアです。
技術者目線でのマニアックな深堀った話が沢山書いてあるので、かなり勉強になります。

本書を読むなら

「カメラとレンズの仕組みがわかる光学入門」は単行本として購入すると、価格は1760円となっています。

私のオススメの方法は「Amazon Kindle unlimited」で読む方法です。

Amazon Kindle unlimitedなら月額980円で200万冊以上の本が読み放題。
本書、「カメラとレンズのしくみがわかる光学入門」はもちろん、デジタルカメラマガジンやCAPAなどのカメラ雑誌も対象。
初月無料なので、契約して合わなければすぐに解約可能です。
リスクゼロで読めるのでやらない理由がありません。

まとめ

カメラをメカ的に学びたいなら見ておいて損はないと思います。
今までなんとなくでカメラを扱っていた人には、必ず何らかの学びがあるはずです。

本書を読んだ方には分かると思うのですが、明日から機材を見る目が変わります。
「このレンズはなんか良い」だったのが、「このレンズは構造的にここが良い。だから使っている」に変化するでしょう。
「何が良いのか」を言語化する能力は、写真を始めとしたアートにおける抽象的な「良さ」の概念を自身の理論に落とし込む事に繋がります。
何が良いのかを言語化出来るようになると、「良い作品」を排出する再現度が上がることは間違いありません。

知識の入り口として、是非呼んでみてはいかがでしょうか。

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