あなたは「逆光」という言葉に対してどのようなイメージを持っていますか?
写真撮影において逆光は時に邪魔な存在ですよね。
修学旅行の記念撮影で、お城や観光地をバックに写真を撮ってもらった経験は誰にでもあると思います。
しかし、バキバキの逆光でお城も人も真っ黒になっちゃった経験のある人も同じくらいいるのではないでしょうか。
このように、逆光は扱いを間違えると残念な写真になってしまいます。
しかし、この太陽のパワーを上手く使ってやれば、非常に印象的な写真を撮ることが出来るようになるのです。
何故、逆光が良いのか
シルエットの効果
逆光で写真を撮ると、被写体がシルエットになります。
旅行先の記念撮影あるある「逆光シルエット問題」ですね。
しかし、短所は長所にもなりえます。
意図したシルエット写真は、あえて暗くて見えない部分を作ることで写真に余白が生まれます。
人は余白があるとそこを埋めたくなるもので、写真を見る側がそこにストーリーや意味を想像するのです。
結果、見る側にとって写真が「印象的」なものとなり、心に残る良い写真を生み出すことが出来るのです。
逆光のパワー
太陽のパワーというのは非常に大きいです。
毎日、40度近い真夏のジリジリとした太陽の下で一生懸命頑張っているあなたなら、簡単に想像出来るのではないでしょうか。
そんな強大なパワーを写真におさめようとしているわけですから、同じフレームに収まっている他の被写体が霞んじゃうのも納得ですよね。
「パワーは使い方を間違えると飲み込まれる」というのは少年マンガの常識ですからね。
上手く露出補正をする事で太陽以外の被写体を浮き立たせる。または逆に太陽の白飛びを抑える事も可能です。
個人的には多少白飛びしているくらいが力強くて好きなんですけどね。
露出を下げて太陽を少し抑えるか、露出を上げて被写体を浮き立たせるか、という感じですね。
戸愚呂100%の太陽を、戸愚呂80%くらいの太陽に抑えてあげて下さい。
そうすれば勝てます。
輪郭を浮き立たせる
逆光には「輪郭を浮き立たせる」効果があります。
被写体はシルエットとなりますが、輪郭部分に光が入ることで浮き立つような写真を撮ることが可能です。
抽象的な印象にはなりますが、アプローチの一つとしてはアリなんじゃないでしょうか。
逆光のデメリット
白飛び・黒つぶれ
意図しない逆光により発生してしまうのが、「空の白飛び」や「被写体の黒つぶれ」です。
狙った逆光写真は作品になりますが、単純に光を読み違えただけの写真は作品にはなりません。
しかし、これはカメラの露出補正やレフ板の使用、もしくはデジタル現像によってある程度解決可能です。
フレア・ゴースト
厄介なのが「フレア」「ゴースト」です。
強い光がレンズの中に入り込むと発生する現象で、写真全体が白っぽく写ってしまったり(フレア)、円形の像が写り込んでしまうことがあります(ゴースト)。
写真の表現によっては、あえてフレアやゴーストを出す場合もありますが、基本的には嫌われる傾向にあります。
事後の修正も難しいので、撮影段階で防止する必要があります。
レンズフードを取り付けたり、ハレ切りと呼ばれる作業をする事である程度防止する事が可能です。
最近ではレンズ表面のコーティング技術も進歩しており、フレアやゴーストが出づらい物も開発されています。
まとめ
逆光はパワーがある分メリット、デメリットが顕著に現れます。
なかなか上級者向けかもしれませんが、上手く使いこなせればレベルアップ間違い無しですね。
光を上手く操れると、なんかプロっぽいね!と言って貰えるような写真に仕上がることでしょう。
いかがでしたでしょうか。
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