世の中には、数年の経験でプロレベルの写真を撮るような人間が存在します。
羨ましいですよね。
何年やっても日の目を見ない方も沢山いる一方で、彼ら、彼女達は驚異的なスピードで成長していきます。
はたして、彼ら、彼女達は天才なのでしょうか?
確かに美的感性や色彩感覚が元々優れていたり、良い師匠に出会えたりしたのかもしれません。
しかし、実はそれ以上に大切な物が存在します。
本日は、あなたの周りで驚異的な成長を見せる人々に共通するたった一つの理由について話をしたいと思います。
私も日々、努力しています。
まだまだ発展途上ではありますし、超急成長を見せる一部の人々と比べると全く背中が見えない状況です。
ただ、あなたが初心者カメラマンであるのなら、必ず学びのある記事だと思います。
カメラに限らず仕事でも家庭でも使える知識なので、是非あなたの生活を豊かにするための参考にしていただければ幸いです。
『優秀な人』ってどんな人間?
趣味の仲間でも職場でも構いません。
あなたの周りに、『やたら飲み込みが早い人』や『1聞いて10理解しちゃう人』っていませんか?
思い返してみると、1人くらいは思い浮かぶのではないでしょうか。
「どうしてあの人はこんなに凄いんだろう」
「この間まで初心者だったのに、あっという間に抜かされてしまった」
そんな悔しい経験をした事がある方もいるかもしれません。
はたして、彼ら、彼女達の頭の中ではその瞬間に何が起こっているのでしょうか。
結論からお伝えします。
実は「ある事」に気をつけているのです。
それは『具体を抽象化する』という事。
どういう事かわかりますでしょうか。
例に沿って説明していきましょう。
具体を抽象化する能力
例えば、あなたがコンビニ店員だったとします。
あなたは店長からこう言われました。
「お客様が入ってきたら元気にいらっしゃいませと挨拶してください」
よくある指示ですよね。
具体的で分かりやすい説明です。
しかし、既にここで伸びる人間とそうでない人間の差が生まれています。
もしあなたが、「あ、そうなんだ。お客様が入ってきたら挨拶しなきゃ」
としか感じられなかったのであれば注意が必要です。
では、伸びる人材はどのように考えるのでしょうか。
先程と同様に優秀な人が店長から同じ指示を受けたとします。
そのとき、彼ら、彼女達の頭の中では『具体から抽象』が始まっています。
つまり、「具体的な指示」を受けたわけですから、それを「抽象的」に変換して考えるのです。
先に答えを言ってしまうと、
店長が「お客様が入ってきたら元気にいらっしゃいませと挨拶してください」
と指示を出した瞬間、
優秀な人は「店長はお客様に元気な印象を与えたいんだな」
と考えます。
わかりますか?
「具体から抽象」が出来ない人は、店長に言われたとおりお客様が入ってきたら挨拶するでしょう。しかし、他の場面では挨拶をしないかもしれません。
もしくは、挨拶はしても「元気」な挨拶は出来ないでしょう。
言われた事しか出来ないのです。
一方、優秀な人は「具体から抽象」に気をつけ、
「店長はお客様に元気な印象を与えたいのだろう」という仮説を立てています。
お客様が入ってきたら元気に挨拶するのはもちろん、駐車場で掃除している時も、品出し中も、お客様へ与える印象を考えて行動出来ます。
さらには「お客様に元気な印象を与えるには他に何が出来るだろう」と考えます。
店内の装飾を変えてみたり、オシャレで明るい商品POPを書いてみたりするのも良いでしょう。
このように、成長の速い人は抽象で思考し、1人でどんどん進んでいきます。
「1聞いて10理解する」とはまさにこのことでしょう。
カメラマンにおける抽象
最近は、SNSを開けば沢山の写真を目にすることが可能です。
アマチュアカメラマンの中にも素晴らしい作品を載せている方々がいます。
そんな世界に入りたい、仲間入りしたいと考えた時に、我々が考えられる「抽象化」とはなんなのでしょうか。
例えば、人気観光地で撮られた素晴らしい写真をSNSで見かけたとします。
その作品に感銘を受けたあなたは、どんな行動をするでしょうか。
その作品と同じ場所に行って、同じ構図で撮影して「うまく撮れたな」と満足する行為は「抽象化」の概念からは外れていそうです。
そこから何かを感じ取り、上達する事もあるかもしれませんが、「急成長」は望めないのではないでしょうか。
「この作品は何故評価されるのか」
「この作品は、どんなところが素晴らしいのか」
そこから抽象的な仮設を立て、行動する事が大切です。
「構図が良い写真は素晴らしい」
「色の配置、その、バランスが良い」
「写真自体は大したことないが、マーケティングが素晴らしければ評価される」
仮説は色々立てられると思います。
抽象的な仮説が立てられれば、あとはどんどん行動していくだけです。
全ての仮説を検証し終えた頃には、新たな疑問が浮かんでくる事でしょう。
そうしたら、また抽象化して仮説検証する。
その繰り返しです。
たった一つの作品を見ただけで、どんどん行動してどんどん成長していく。
これが「急成長するカメラマン」の特徴です。
急成長の能力を身に付けるには
「理屈は分かったけど、自分にはそんな能力無いよ」
と思った方もいるかもしれません。
しかし、「具体から抽象」の能力は鍛える事が可能です。
一朝一夕で身に付く物ではありませんが、日課とする事であなたのレベルはどんどん上がっていく事でしょう。
オススメの方法はいくつかありますが、私が推奨しているのは「メモ書き」です。
日々目にする具体をどんどんメモして抽象に落とし込んでいきます。
「セブンイレブンのマークってなんでこの配色なんだろう。」
「鬼滅の刃ってどうしてこんなに人気なんだろう」
様々な具体に疑問を持ち、抽象化していきましょう。
それをすべてメモしていきます。
すると、どんどん能力が磨かれていきます。
この能力が磨かれると、趣味も仕事も非常に高いレベルでこなせるようになります。
その実感を幾度と無く感じることが出来るでしょう。
本を読んで身に付けるのもオススメの方法です。
「具体→抽象」の能力を身に着けられる本はこちらです。
メモの魔力
ゼロ秒思考
まとめ
今回は少し哲学的というか、自己啓発的な内容になってしまいました。
ただ、突き抜けた人間には必ず理由があり、見えないところで努力しているのは間違いありません。
あなたも「具体→抽象」の能力を身に付け、効率的に成長していきましょう。
私も皆さんに負けないように頑張ります。
いかがでしたでしょうか。
このブログではカメラやアウトドアに興味がある皆さんのお役に立てるよう、日々情報発信しています。
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これからも分かりやすくて面白いコンテンツを一生懸命作っていきますので、宜しくお願いいたします。
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