絶景を好条件で撮りたい!その確率を最大まで高める方法

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少し前にスタンド FM でレターをいただきました。
その内容というのが「 絶景を見ながらコーヒーなんて最高の贅沢ですね!いつも一人で行かれてるのですか」というものでした。

私は基本はいつも1人で撮影に行っています。

今日はそんな私が撮影に行く時の心構えや準備、そして撮影現場でどんな風に動いているのかという話を具体的にしていきたいと思います。

今日の内容を聞いていただくとこんな事が分かります。

・初心者で、絶景を撮りたいけどどうすればいいか分からない方でも高確率で良い条件の風景撮影が出来るようになります。

・なかなか好条件に巡り会えない方が、少しでも効率よく撮影出来るようにするにはどうすれば良いのかが分かります。

本日の記事を見ていただければ、ノープランで撮影に行くよりは何倍も高い確率で好条件の絶景に巡り会えるはずです。

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場所決め

まずは場所を決めます。
ただ、その前に決めておかなければならないことがあります。

1つ目は「天気を見ること」。
2つ目は「 日の出日の入り時間を確認すること」

当ブログでもご紹介しましたが、天気を確認するには「Windy」というアプリがおすすめです。

日の出日の入り時間の確認には「サンサーベイヤー」を使いましょう。

仮に、天気が曇りで日の出時間が午前6時だったとします。

その場合、私は日の出時間の少し前に森に行くようにします。
理由は、曇りの場合太陽が雲に隠れてしまい、光が入ってきづらい条件だからです。

一方、森の中はその場所自体が木に囲まれて暗いので、たとえ曇りでもわずかな光が入ってきただけで陰影のある写真を撮ることが可能となります。

森の中だと、太陽が少し高くなってからでないと光が入ってきづらい場合が多いです。
日の出時間ぐらいに現地に行って、太陽が良い位置になる前に撮影ポイントを決めておきましょう。

ちなみに、曇りだとしても多少太陽が顔を出す可能性があるのであれば日の出前に高台に登り、見晴らしの良い所で朝日を絡めた風景を撮るようにします。
少しでも太陽が覗くのであれば空が焼けるかもしれませんし、雲がある程度あったほうが動きのあるダイナミックな風景が撮れる可能性が高まるからです。

森はその後で行くという感じですね。

また、晴れか曇りかだけではなくて、当日の湿度や気温も撮影ポイントを決定する材料になる場合があります。

例えば、湿度が高くて朝と昼の寒暖差が非常に激しい場合、雲海が出る可能性があります。
朝日が出る前に雲海のポイントに登っておくようにします。

つまり、前日に確認した撮影当日の「天気」「日の出日の入り時間」「気温」「湿度」などの条件をもとに、どの撮影ポイントに行くのかを決めるという流れになります。

最初に場所を決めるんじゃなくて、撮影条件が先にあって、その後で場所を決めるというような格好ですね。
便利なアプリを活用して効率よく絶景を撮れるようにすることが大切になってくると言えるでしょう。

機材準備

機材に関しては、前日に必ずテストをするようにしましょう。
ありがちなのは、バッテリーを入れ忘れたり SDカードがセットされていなかったりというミスが多いですね。

現場でいざ撮影となった時に、こういったことがあると非常にがっかりしますし、そういう時に限ってめちゃめちゃいい条件の絶景が目の前に広がってたりするんですよね。

些細なことですし、当たり前のことかもしれないですが、こういう地味な確認を怠ると後々ボディブローのように効いてきます。

機材のテストをする。このたった一つだけを忘れず、確実に行っておけば大きなミスをするっていうことはほとんどないと思いますね。
電源を入れて数ショット試しに撮ってみると。それだけで大丈夫です。

三脚忘れなんかもありがちなので、気をつけるようにしましょう。

幻の名作を生まないために、確認出来るところは、やり過ぎなぐらいに注意しましょう。

ちなみに私の機材は以下の通りです。

・カメラ本体
・レンズ(標準、望遠、広角)
・三脚、雲台
・フィルター
・レリーズ
・予備バッテリー
・モバイルバッテリー
・レンズウォーマー
・フィルター類

機材用のバッグには「F-stop」のアジュナを愛用しています。

撮影が冬だったり、湿度が高い日なのであれば、レンズウォーマーなどの周辺機器を準備しておくといいでしょう。

撮影地での動き方

続いて、撮影地での動きについて解説します。

「狙い通りの撮影条件が揃った場合」「狙い通りにいかなかったハズレパターンだった場合」のそれぞれについて解説したいと思います。

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狙い通りの撮影が出来そうだというパターン

いざ撮影です。撮影当日、あなたの予想は見事に的中し、狙い通りの良い条件で撮影することが出来そうだとします。

良い感じの場所に三脚をセットして、条件が揃うのを待ちましょう。

このパターンの撮影で大切な事は2つ。

・撮影前に撮影を終わらせておく
・テンションをコントロールする

どういう事か分かりますか?

まず、現場ではサンサーベイヤーを起動し、狙いの時間に太陽がどの位置に登るのかを見極めておく。
つまり、光の入り方を予想しておくことが大切です。

光の入り方によって作品のクオリティは大きく左右されます。
逆光なのか順光なのかサイド光なのか。
朝の撮影でおすすめなのは「サイド光」もしくは「斜め前方から光が入ってくるパターン」ですね。
光と影の陰影が美しく出るのでおすすめです。

狙い通りの絶景が目の前に広がるとテンション上がりすぎて、構図だとかどの画角で撮影するかとか、そういった細かいテクニックや機材条件についての思考っていうのは完全に抜け落ちる場合が多いです。

可能な限り撮影前に作品の出来上がりをイメージしておいて 実際の撮影に臨むというのが理想ですね。

失敗例としてあり得るのは、凄い絶景が目の前に広がっていても地に足がついていないので風景に撮らされてしまい、ただ目の前の光景を撮るだけの記録写真になってしまう場合があります。

テンションが上がりすぎてバシャバシャと撮りまくったはいいものの、家に帰ってきてPCに取り込むとなんかパッとしないなということは往々にしてあります。

せっかく何回に一度あるか分からない絶景を目の前にしたのに、思った通りの写真が撮れないと悲しいですよね。
絶好球が来たのに テンションが上がりすぎて空振りしてしまうと非常にもったいない。
自然風景というピッチャーはそう簡単には甘い球を投げてくれません。
数少ない絶好球を絶対に逃さないんだと、そういう強い気持ちを持って挑むようにしましょう。

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狙い通りの条件が揃わなかったパターン

次に狙い通りの条件が揃わなかったパターンについて解説します。

朝日を撮影しようと思ったのに、ドン曇りで光が入りそうもない場合とか、雲海を撮影しようと思って山に登ったのに雲海が出る気配を微塵も感じられない場合とか、狙い通りの条件が揃わなそうな時って大体分かりますよね。

信じて粘ることも時には大事かもしれないですが、早めに損切りして、他に出来る事は無いかと切り替えて行動することも大切になってきます。

多いのは、狙い通りの条件が揃わないと「今日は60点だなぁ」なんて言いながらダラダラと撮影を続けるパターンや、諦めて早々に帰ってしまうパターンですね。

特に地元の方で、そこの天気に精通している場合に陥る事が多いです。
でも、実はあなたの狙った条件が揃わなかっただけで、また違った絶景が近くに隠れている場合もあるんです。

これは私の体験談の話なんですけど、以前ある桜の名所に撮影に行った時の事です。
当時は私以外にもたくさんの人が来ていて、三脚がズラッと並んでいるような状態でした。

全員がサクラの方を向いて撮影していると、そこの桜はある条件が揃うと朝日が光芒になって差し込むとても綺麗な場所でした。
その瞬間を求めて沢山のフォトグラファーが集まっていたんですね。
ただ、残念ながらその日は思ったような光芒が出ませんでした。

私を始め周りのフォトグラファーたちもガッカリしてました。周りには機材を片付けて帰って行く人の姿も見られましたね。
その時って、やっぱりみんな桜に気持ちが集中しちゃってるんですよね。

しかし、ふと振り返ったら後ろの山が朝焼けで真っ赤に染まっていました。
太陽の光が山に積もった雪に差し込んで、山が朝日で燃えてたんですよね。
それが凄く綺麗で夢中でシャッターを切りました。

狙ったような風景は撮れなかったんですけど、結果的には凄く満足のいく撮影ができたなと感じています。

桜を撮りに行くんだっていう気持ちが強すぎて、決め過ぎちゃうと視野が狭くなってしまいます。
周りの風景には、隠れた絶景が潜んでいるかもしれないのに、それを見逃してしまうということが結構起こり得ます。

やっぱり自然が相手のことなので、自分が思ったような風景が現れる事っていうのは殆どありません。
そんな中で、どうやって爪痕を残して帰ってくるか。そこにフォトグラファーとしての力量が一番出るところなんじゃないかなと思います。
結論、思ったような風景が撮れそうに無かったらとにかくキョロキョロして、周りを見ましょう。
何か他にも良いものが必ず近くに隠れてるはずだと信じる気持ちを持って撮影を続けましょう。

まとめ

準備の段階で撮影の8割は終わってると言っても過言ではありません。
現場ではゆっくり考えてる時間がありませんから、準備してきたものをただ展開していくだけです。
前日に準備がしっかり終わってれば、100%被写体に集中することができます。

逆に準備がおろそかだと、被写体に完全に集中するということが難しくなってしまいます。
例えば、被写体を撮影しながらでも「天気はどうなんだろう」とか「機材はちゃんと動くか」とか余計なことに気を取られてしまうんです。

本日ご紹介したアプリを活用して、是非良い撮影を行っていただければなと思います。

いかがでしたでしょうか。
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