私は悲しいです。
なぜ日本で購入する海外のアウトドア製品はこんなにも高いのか。
「アークテリクス」や「ザ・ノースフェイス」をはじめとしたアウトドアウェアは価格が非常に高いですよね。
皆様はどのように感じてますでしょうか。
もし、海外アウトドアウェアを安く手に入れる方法があるとしたらどうでしょう?
興味があるという方も多いんじゃないでしょうか。
今日は、海外アウトドアブランドを安く手に入れる方法をご紹介したいと思います。
結論から言うと、今回ご紹介するのは「個人輸入」という方法になります。
簡単に言うと海外の正規販売店から自分で直接輸入するという方法です。
いくつかの注意点はありますが、それほど難しくありませんし、正しい手順を踏んで個人輸入をすればリスクも少ない方法と言えるでしょう。
憧れのブランドを安く手に入れて、皆さんの生活が少しでも豊かになるようなお手伝いができれば幸いです。
国内正規価格が高い理由
アークテリクスで言えば「アメアスポーツジャパン」。ザ・ノースフェイスで言えば「ゴールドウィン」が日本の正規代理店として有名ですよね。
これらの正規代理店は価格がとにかく高い。
なぜ国内正規店から購入する海外アウトドアブランドはこんなにも価格が高いのでしょうか。
一言で言うと、「正規販売店が利益を大きく取っているから」と私は考えています。
もちろん販売店として利益を追求することは当然のことだと思いますし 、 購入後の保証や絶対に購入する商品が本物であるということが約束されてますから、正規店で販売するメリット自体はとても大きなものだと思います。
ただ、この価格ということに関しては購入する消費者の方にとっては非常に大きな障壁となっていることも事実だと思います。
少しの知識でこの障壁をクリアし、いいものを安く手に入れることができるとしたらとても嬉しいと思いませんか?
その方法が、今回ご紹介する「個人輸入」という方法です。
個人輸入は「送料が高い」だとか「関税がかかる」といったデメリットはありますが、それを踏まえても国内の正規販売店で購入するより大幅に安く、アウトドアブランドを購入することが可能となります。
なぜ個人輸入は安いのか
個人輸入が安い理由、答えは簡単。
単純に海外の方が市場規模が大きいのです。
例えば、アークテリクスの世界での市場規模を見てみましょう。
下の画像はアークテリクスの正規販売店の世界の分布を示した地図になります 。
アークテリクスの正規販売店はアメリカそしてヨーロッパでの市場規模が非常に大きくなっています。
日本の規模は3番手といったところでしょうか。これから読み取れる事は、アークテリクスの市場はアメリカそして欧州が中心となっており供給が多いということです。
そのぶん価格も下がりやすく、安く手に入れることが可能となっています。
ショップを探す
アークテリクスやノースフェイスなどの海外ブランドは高価格帯で取引されているため、偽物が市場に出回っているということも事実です。
皆さんは、こうした悪徳業者から偽物をつかまされるかもしれないという心配があるんじゃないでしょうか。
ではどうやって個人輸入するための安全なショップを見つければ良いのでしょうか。
おすすめは海外の正規販売店を通して個人輸入することです。
アークテリクスであればアメリカの公式サイトから世界のアークテリクスの正規販売店を探すことができます。
ここで正規販売店を探して、そこから個人輸入することで偽物をつかまされるリスクはほぼ無くなりますし、価格を抑えて海外ブランドを手に入れることが可能となるでしょう。
関税について
個人輸入には「関税」というものがかかります。
関税は海外から商品を購入した時にその購入価格に応じて自動的に加算される税金のことです。
この課税額は商品代金が「16666円以下」か「16666円を超えるか」によって課税価格が変わってきます。
商品価格が16666円以下の場合
個人輸入の場合、商品価格が16666円以下の場合は税金が免除されます。
つまり商品代金+送料のみがかかってくるということになります。
商品価格が16666円を超える場合
商品価格が16666円を超える場合は、関税がかかります。
関税と消費税は、商品配達時に配達員に対して現金で支払うのが一般的です。
課税価格は商品代金によって変わってきます。
個人輸入の場合、商品代金+送料の60%に対して課税されます。
例えば、 30,000円のジャケット(送料1,000円)を購入した場合、「商品代金+送料」の60%である18,600円に対して関税がかかります。
現在、衣類の関税率は約10%となっています。
となり、 関税価格は「約1,800円」となります。
ここにプラスして消費税がかかります。
商品代金+送料の60%に対して課税されるので、18,600円に対して課税されます。
となり、消費税価格は「約2,040円」となります。
トータルすると商品価格の「約12~13%の税金が乗っかってくる」と覚えておくといいでしょう。
※商用目的で輸入する場合は個人輸入ではなく「小口輸入」扱いとなります。
課税される関税の価格が変わってきますので、ご注意下さい。
実際どれくらい安いのか
果たして個人輸入での商品購入は正規販売店での購入と比べてどれぐらい安いのでしょうか。
こちらは海外の正規代理店であるLive. Breathe. Outdoors. – Ellis Brigham Mountain Sports (ellis-brigham.com)のサイトです。
例としてアークテリクスの アトム LT を見てみましょう
【国内正規価格】
\35,200-
【EllisBrigham】
£219.99
EllisBrighamはイギリスの税込価格で表示されている為、実際は約£176(約24,992円)となります。
送料や関税、消費税を入れると
32,000円程度となります。
EllisBrighamでは日本で購入するより3,000円程度安く購入可能です。
まとめ買いで1品あたりの送料を抑えればさらに安くなります。
個人輸入のデメリット
なんだかいいことずくめな個人輸入ですが、デメリットはないのでしょうか。
私が考える3つのデメリットがありますので こちらには注意して購入検討いただければと思います。
①到着まで日数が掛かる
個人輸入では1週間から2週間ほど配送時間がかかります。
これは、どこの国から輸入するかであるとか その時の郵送状況によっても変わってきます。
最近では新型コロナウイルスの影響が貿易にも影響を与えているようで、2週間以上かかってしまう場合もあるようです。
届かないと不安になる方も多いでしょう。
1ヶ月経っても商品が到着しないようであれば、問い合わせの必要があります。
問い合わせの際は英語での問い合わせになりますので、そこもハードルが高いところの1つかもしれません。
②沢山買いすぎると「小口輸入」になってしまう
個人輸入は送料が高いので、まとめ買いして送料を安く済ませようと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、送料を節約するために商品を買いすぎてしまうと、「個人輸入」ではなく「小口輸入」という扱いになってしまう場合があります。
どういうことか。 要するに商品を大量に買うことで個人で買ってるわけではなく販売用に仕入れている業者である。と認識されてしまうわけですね。
小口輸入の扱いになってしまうと個人輸入と比べて高い関税がかかりますので注意が必要です。
具体的にどの程度買い込むと小口輸入の扱いになるのかについては曖昧な部分が多く、規定がハッキリしていません。
あくまでも税関でどう判断されるかということになります。
個人輸入にも関わらず小口輸入と判断され、高い関税を請求された場合は修正申告する必要があります。めんどくさいですね。
③ニセモノを掴まされる可能性がある
海外からの個人輸入で最も不安に思っているのが、この「偽物を掴まされる可能性がある」ということではないでしょうか。
実際海外のハイブランドは偽物が流通していることも事実です。
私も偽物のアークテリクスをつかまされた事が過去にあります。
その時は非常に悔しかったんですけれども、 色々勉強して分かった方法があります。
それが「海外の正規代理店から輸入する」という方法です。この方法であれば偽物をつかまされるということはないでしょう。
公式サイトで発表されている代理店ですから、 真っ当な商売をしていると思って間違いないと思います。
個人輸入でオススメの支払い方法
個人輸入では、購入先のショップでカード払いを指定する方が多いと思います。
しかし、あなたが普段使用しているクレジットカードを使うのはオススメ出来ません。
何故かというと、海外サイトでの決済には商品代金や関税の他に、「海外取引事務手数料」という事務処理コストが発生するからです。
この手数料が曲者で、決済金額の2~3%程度が必要になってしまいます。
例えば、決済金額10万円であれば、約3000円の手数料が別途発生する事になります。
両替の際の為替レートも高めに設定されるので、かなり損な買い物になってしまいます。
これでは、せっかく低価格で購入可能な個人輸入も意味がありません。
個人輸入では、海外での決済に特化した「Wise」の口座を開設することをオススメします。
先述した「海外取引事務手数料」は0.45%~と非常にお得で、為替レートに余計な中間マージンが乗ることもありません。
決済金額に数千円の差が出る事もありますので、もしかしたら同じ予算でもう一品好きな商品が買えるかもしれませんよ。
まとめ
個人輸入には多少の知識が必要とされますが 、それさえ分かってしまえば良いものを安く手に入れられるというメリットのほうが 大きい方法です。
アウトドアウェアだけではなく、アウトドアグッズやカメラの機材を購入する際にも応用可能ですから、勉強のつもりで一度購入してみると一気にハードルが下がるでしょう。
これからのあなたのアウトドアライフを必ず豊かにしてくれるものだと思いますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
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