この度、長年使っていたリアリーライトスタッフの三脚と雲台を売りました。
私はリアリーライトスタッフの三脚「TVC-24」と雲台「BH-55」を愛用して使っておりました。
非常にモノが良く、工作精度も高い商品ですので製品自体に不満点はありませんし、なにより見た目がカッコイイということで、家にいるときもただ三脚を立ててニヤニヤする生活を送っておりました。
ただですね、ある時急に気付いてしまったんです。
私にとって、この三脚と雲台の組み合わせはデカ過ぎると。
これが徐々に明らかになってきて、三脚を持ち出すことが億劫になってきたんですよね。
結論、この三脚と雲台は売却することになりました。

今日は、私がこれだけ気に入っていたリアリーライトスタッフの機材を売却した理由と、あなたにとって本当に使うべき三脚と雲台のサイズ感っていうのはどういうものなんだろう、ということを解説していきたいと思います。
今日の記事を見ていただくと、「あなたにとって本当に合う三脚の選び方」とは一体どんなものなのか、それが分かる内容になっています。是非最後までお付き合いください。
なぜRRSの三脚を売らなければならなくなったのか
私にとってリアリーライトスタッフの三脚と雲台というのは、カメラを始めた頃からのあこがれの機材だったわけですね。
リアリーライトスタッフへの溢れる愛情については、過去の記事でも書いた通りです。
ただ、これだけ気に入っていたリアリーライトスタッフの三脚を手放すということは、私にとっても苦渋の決断だったわけです。
やはり、カメラそして三脚などの機材を担いで撮影現場を歩かなければならないとなった時に、私にとっては、このTVC-24とBH-55の組み合わせは、あまりにも重過ぎるということが徐々に分かってきました。
TVC-24とBH-55の組み合わせは、重さにすると約2.5kgにもなります。
これだけでも結構重いんですが、私の愛用しているカメラ「PENTAX K1」そしてレンズも組み合わせると、約4.5 kgにもなるんですよね。
これを撮影現場で担いで歩くっていうのがしんどくてしょうがないと。
三脚っていうのは、重ければ重いほど撮影時のブレも少なくなりますから、重いものは正義なんですが、情けないことに私の貧弱な体ではこの重さに耐えられない。
この重さを担いで山を歩くっていうことが辛すぎて、撮影自体が億劫になってしまっているというのが正直なところでした。
「三脚の前にカメラをどうにかしろと、重い機材を担ぐのがそんなに嫌ならミラーレスのカメラがいくらでも出ているだろう。」という意見もあると思います。
ただ、PENTAXとリアリーライトスタッフを天秤にかけた時に、私にとって思い入れが強いのはペンタックスでした。
崖から落ちそうになっているPENTAXとリアリーライトスタッフのどちらかしか助けられないとなった時に、私が手を差し伸べたのはPENTAXだったということです。
何を言ってるのか分からないと思いますが ありのままあったことを話すとそういうことです。
ぶっちゃけ、もっと軽い三脚でもカメラは十分固定できます。
よっぽど風が強いところで撮影するとか、星の撮影などの長時間露光で撮影する場合以外は、このスペックっていうのはちょっとオーバーなんじゃないかなと思っています。
あなたにとって最適な三脚のサイズとは
それでは、あなたにとって本当に最適な三脚のサイズ感とはどのようなものなのでしょうか。
三脚や雲台を選ぶ時に参考にすべき基準はあるのでしょうか。
今日はそこについて詳しく説明していきたいと思っています。
三脚のサイズ感を分かりやすく解説するために、有名ブランドである「GITZO」の三脚を例に、皆さんがお使いのカメラや撮影条件と照らし合わせ、オススメの三脚を簡単に選ぶにはどうすべきかを解説させてもらいます。
GITZOの三脚の種類
GITZOの三脚をざっくり説明させてもらいます。
GITZOの三脚には大きく分けて3種類のグレードがあります。
最も軽量な機種
【マウンテニア】
中間の機種
【システマティック】
最も大きくてゴツい機種
さらに、「0型」から「5型」という切り分けも存在していて、0型のものは最も軽量。5型のものは最も重量感があるタイプとなっています。
つまり「トラベラーの0型」が一番華奢で軽量。そして「システマティック5型」が最も足が太く、堅牢性が高いと言うことになります。
©GITZO公式カタログ
細かいことを言えば種類はもっとあるんですが、おおよそこんな感じです。
今日はこの範囲の中でみなさんにおすすめの機種はいったいどれなのか、どうやって選べばいいんですかというところを詳しく解説していきたいと思っています。
三脚選ぶときのポイント
①耐荷重
三脚選びでまず見なければいけないポイントは耐荷重ですね。
当たり前なんですけど、耐荷重5kgの三脚に10kgのカメラとレンズを乗せれば耐えられません。
あなたのカメラと普段使っているレンズの合計が三脚の耐荷重を超えないようにしましょう。
この時の注意点は、単純にカメラとレンズの合計の重さだけを見てしまうと失敗するということです。
どういうことか。これは、カメラに対して望遠レンズなどの大きなレンズを取り付けて三脚に乗せた時に、カメラの重心がレンズ側に掛かるわけです。
そうすると、重心位置が三脚と離れたところに掛かることで三脚が倒れる危険性が高まります。
つまり、 単純な足し算の重さだけではなく、その重心はどこに来るのかということを計算する必要があります。
普段望遠レンズを使うことが多い方は、カメラとレンズの重さを足した数字にプラス5kgぐらいの余裕は見ておいた方がいいでしょう。
ただ、レンズ自体に「三脚座」を取り付け、 重心を三脚の中心に持ってくるという方法で解決することもできますから、これについてはあまり神経質になり過ぎることは無いかもしれません。
② 普段何を撮影するのか
あなたが撮影するメインの被写体は何でしょうか。
星空を撮影する方や、超望遠レンズで野生動物などを撮影する方は注意が必要です。
星空撮影などの長時間露光や超望遠レンズでの撮影はどうしてもブレが起こりやすい条件になっています。
三脚はできるだけ軽いほうがいい
標準レンズや広角レンズで風景写真の撮影をするのであれば、重量感のある三脚はそこまで必要がないんだということがご理解いただけたのではないでしょうか。
やはり、カメラとレンズで相当な重さがありますから、その他の機材は可能な限り軽くしたいところです。
ただ、三脚を軽くしすぎてしまうと上半身だけ鍛えたチキンレッグのボディビルダーみたいになっちゃってバランスが悪いですから、 ある程度のバランスを見ることは大切だと思います。
私で言えばマウンテニア2型くらいがちょうどいいのかなと思います。
GITZOはセンターポールがついてますから、 リアリーライトスタッフと比べると少々重めにはなります。
ただ、センターポールは後から取り外すことも可能ですので、そこで軽量化を図ると良いんじゃないでしょうか。
雲台に関しても、耐荷重を一番重要なところとして選んでいただければ大きな失敗はないでしょう。
まとめ
三脚や雲台は、大きい方が正義とか、みんなが使ってるやつが良いとか、考えがちです。
しかし、そのような選び方をしてしまうと、オーバースペックになりがちなんですね。
三脚選びの時に確認するところはそんなに多くないですから、ぜひ今日の記事を参考にして頂ければ嬉しいです。
今回、私はリアリーライトスタッフの三脚と雲台を売却しましたが、もう一度しっかり自分に合ったものを選び、買い直したいなと思っています。
やはりリアリーライトスタッフの三脚雲台は、私にとって撮影のモチベーションを上げる大切な要素のひとつですから、これは妥協ができない部分です。
皆さんも買った後に後悔がないよう。
理想の三脚に出会えることを祈っています。
いかがでしたでしょうか。
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